KASUYAといえばかすうどん。
では、．油かす・かすうどんとは．．．

　そもそも「油カス」とは大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理です。牛の腸を油でじっくりと時間をかけて揚げ、余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味でしかも栄養価も高い食材です。まわりはカリカリと香ばしく、中はぷるぷるとした独特の歯ざわりが特徴です。この「油カス」を手間暇かけて開発した特製のダシを使ったうどんにトッピングしたものが当社オリジナルの「かすうどん」です。この「かすうどん」は、１９９５年の当社店舗のオープンより瞬く間にたくさんのファンを生みました。最近では当社を真似たかすうどん店が多くオープンしているほどです。

牛腸油カスとは？

日本の文化は２分すれば関東を中心にした東の文化、関西を中心にした西の文化とに大きく分かれる。肉といえば関西人にとって牛肉である。関西の中心は大阪、その大阪でも南に位置する河内は人間も一風変わっているようにその独自の文化は食い物にも及んでいる。河内人は肉好きである。捨てるものが無い。内臓もみんな口に入る。牛腸、特に小腸はそと周りに脂肪がいっぱい付いている。溶けて油となるのでその油で揚げた。カットされた小腸は脂肪の溶けない部分と共に高温の油でしっかり収縮して塊となる。これを河内の人たちは＜カス＞と呼ぶ。

油カスの用途は？

カスは手軽に鍋料理やスープに牛肉風味を加えることが出来る。刻んでおけば牛肉の香ばしい匂いと味がたっぷりの具ともなる。一度口にすれば忘れられないほど印象的である。カスを加えて料理の味が引き立つゆえに外食産業では大変に重宝されており、外食産業がますます繁盛している現代日本ではカスの用途は更に開発されその使用量も今後飛躍的に増えること請け合いである。

なぜ我々は（GK社）は油カスが必要か？

今から５年前、当社の津野社長は独立を志しそれまで働いていた外食産業の会社を辞めて自ら外食産業へ参入を計画した。彼は日本人になじみのうどん屋に目をつけた。言うなればうどん屋は昔からの日本の伝統的外食産業である。今も日本の街角の至る所にうどん屋は有り特に珍しいものではないが、彼はうどん屋の古いイメージを革新しようとしているのである。若い世代にも受け入れられるようなうどん屋、それは外観ばかりではなくうどんの味にも及ばなくてはならない。そこで、河内人でもある彼はカスに目をつけた。これをうどんのスープに使えば他店に無い、新しい味を持つうどんメニューが作れるとアイデアがひらめいた。こうして生まれたのが彼独自の発想によるメニューの＜カスうどん＞である。たちまち評判となってカスうどんは他店の真似するところとなり今もカスうどん屋は増え続けている。

日本でカスはどれだけ生産、消費されているか？

カスを生産しているメーカーは大企業ではないので正確な統計も無い。従ってカスを生産しているメーカーの数や生産量は不明である。いわゆる関係業界筋の情報としてに西日本に（ブタが多いせいか東日本には無い）１０数社が存在し推定ではあるが月１０トン余りが生産されているもよう。大きな数字ではない。まだまだ消費が少ないのである。カスの存在を知っている人は日本にも非常に少ない。先述のように今後に我々が力を入れて市場を開発していけば必ずや需要は大きくなるはずである。